ペンギン音頭

ペンギン写真コラム ほぼ毎日更新

王様ペンギンの『秘密のポケット』

2025-09-05 20:30:51
目次

繁殖シーズンが近づくと、抱卵嚢(ほうらんのう)を気にする様子が見られることも。ハラの下の方がパカッと開いて、羽が生えてなくて地肌が露出している部分があります。

嚢は『ふくろ』という意味ですが、抱卵嚢は袋状ではありません。タマゴを足の上に置いてやや前傾姿勢でハラの皮をたるませ、この地肌部分に卵を密着させて、体温をしっかりと伝えるようになっているのです。ペンギンの羽毛は高性能断熱素材ですから、羽毛越しではタマゴが温まりにくいでしょうね。

キングは身体が大きいので目立ちますが、抱卵嚢はどの種のペンギンにもあります。なお、足の上に卵を置いて抱卵するのは、キングとエンペラーだけです。他の種は巣材の上にタマゴを置き腹ばいで温めます。

この記事を書いた人

Ryo